おすすめの訪問看護ソフト(システム)をランキング比較でご紹介!【レセプト請求や業務の記録に人気の電子カルテ】

「訪看ソフト」は、業務効率化が重要

公開日:2019/07/15  最終更新日:2019/07/22

訪問看護ソフトを導入すると、日々の訪問看護業務の効率化が期待できます。

特に記録業務に関しては、訪問先で電子カルテにバイタルやサービス提供内容を記録することで、そのまま訪問看護記録書Ⅱに反映され、さらにその情報が月次報告書や看護サマリといった関連帳票に反映できれば、同じ内容を複数の帳票に転記する作業が大幅に削減できるわけです。

今回は訪問看護システムによる「記録の電子化」のトレンドや、効率化を図ることができる業務について紹介します。

訪問看護記録の電子化が進んでいます

訪問看護は介護保険によるものと、医療保険によるものとがありますが、提供するサービスはほぼ同じです。医療保険と介護保険のどちらの適応になるかは利用者の年齢や疾病・状態によって決まるので、それぞれ報酬の請求先が異なってくるわけです。

従って、それぞれの保険請求のルールに則った対応をしなければならず、このことから事務作業の負担が大きいと感じる事業所が多くあるようです。事業所の大半はレセプト請求にシステムやソフトを導入していますが、日々の訪問データや利用者情報とレセプト請求データが紐づいておらず苦労するケースもあるようです。

そこで近年注目されているのが記録の電子化です。訪問記録とレセプト請求データが紐づくことで、漏れなく確実に請求を行うことができます。さらに利用者情報もそれらに紐づいていると、給付割合や指示書の有効期間の間違いも無く確実です。そのためレセプト請求だけをICT化するのではなく、日々の訪問看護業務全般をICT化していくのが今後の傾向となりそうです。

記録書作成時間を削減

記録を電子化する一番のメリットは、何といっても書類作成時間が削減できることです。まだまだ訪問先での記録方法は手書き(複写式など)が多いのが現状ですが、その場合は現場でメモを取り、その内容を記録書Ⅱに書き写し、さらに月末にはそれらの内容を集約して報告書を作成しなければなりません。

一方で、訪問先での記録を電子化すると、日々のバイタルや看護内容はデータとして蓄積され、記録書Ⅱや月次報告書の各項目に該当データを自動反映することができます。これにより書類作成作業時間を大幅に削減することができるのはもちろん、転記ミスや、手書きの文字が読み取れないといった問題も解消することができます。

訪問看護において、「記録」はとても重要です。ICT化を検討する際は「記録」がしやすいか、提出しなければならない「帳票にデータを自動反映」させることができるか、それらの情報が「しっかりと紐づいているか」などの点確認することをオススメします。

訪問看護業務の見える化

記録の電子化によって、訪問看護業務の見える化が図れるというメリットもあります。つまり経営者・管理者が現場の業務管理や内容の把握に費やす時間を削減できるわけです。

例えば、どの看護師が月に何件訪問を行っているのか?それぞれの訪問時間はどれくらいか?訪問した患者の要介護度の内訳はどうなっているのか?といった情報も訪問看護システムソフトなら簡単に調べることができます。

しかし、紙ベースで管理している場合は、記録書や出勤簿、患者毎のカルテなど複数の書類や記録を調べる必要があり、管理だけでも膨大な時間を要することになります。たとえパソコンを使用してExcelで管理していたとしても、それぞれのデータが独立して紐づいていなければ複数のファイルを調べなければならず、業務効率はあまり改善されません。

経営者や管理者の業務効率化という観点でもICT化は有用です。システムソフトを比較検討する際は、現場での使いやすさに加えて、管理のしやすさも確認すると良いでしょう。

居宅介護支援事業所や医療機関への迅速な情報共有も可能

訪問看護も多職種連携を求められていますが、居宅介護支援事業所や医療機関、近隣の訪問看護ステーションなど、他事業所との連携は未だ課題となっています。情報連携のためのシステムも開発されていますが、連携のためには全員が同じシステムを導入しなければならないため、システムによる完全な連携は実現されていないのが現状です。

しかし、システムソフト導入によるICT化で、情報共有を今までよりもスムーズに進められます。訪問看護システムソフトは必要な情報を即座に抽出したり、提出する帳票を素早く作成したりすることができるので、求められている情報を探し出す時間や、それらの情報をまとめて帳票を作成する時間を削減することができるのです。本来はシステムを通じて情報共有できることが理想ですが、他事業所が知りたい情報をすぐに出せる環境づくりは大切です。

報酬改定で情報提供療養費の範囲が拡大されるなど、訪問看護の情報提供が評価される仕組みが整ってきています。情報提供書の作成はもちろん、かかりつけ医やケアマネージャーが知りたい情報を出力できるシステムソフトかどうかも、選定の基準にしたいですね。

患者の経過やアウトカムの把握にも有用

訪問看護システムソフトでは訪問時のバイタルや観察記録等がデータ化されるので、患者の経過やアウトカムの把握に有用です。そのシステムソフトがタブレットやスマートフォンで使用できるものであれば、訪問時に撮影した写真で視覚的に経過・結果を捉えることができますし、さらに導入するシステムソフトがクラウド型であれば最新の情報をすぐに全員で共有することができるので、事業所内の申し送りがスムーズになります。

このように、ICT化は純粋な業務効率化だけではなく、提供する看護の質を向上させることにも貢献できるでしょう。自身のスキルアップや、患者により良い看護を提供したいと考える職員のモチベーション向上につながることはもちろん、患者やその家族の満足度向上も期待できます。

職員が患者に向き合う時間を確保できることは、担当する患者にとってのメリットになりますので、経営者や管理者は積極的にその環境づくりに取り組むことが重要です。その一つの手段として、ICT化導入を検討してみてください。

訪問看護師がシステムを活用することで業務に資することが大切

訪問看護師がシステム利用をした結果、業務負担の軽減に繋がるようであれば、そのシステムの導入は成功であったと言えます。システムの使い始めはそれまでとは違うこともあって戸惑うかもしれませんが、慣れてきた結果、作業の負担軽減効果が得られれば、それだけで導入の意味は大きくあったことになります。

できる限り無駄な作業を排し、本来すべき業務に専念できれば、それだけ訪問看護師が効率的に動くことができ、収益につながるだけでなく、訪問看護の「質」を向上させることができます。 例えば負担が減ることで生まれた時間で、スタッフは技術研修や、介護保険制度の理解を深めるための研修など自己研鑽のために時間を割くことができるでしょう。また管理者であれば、スタッフの教育や事業所の今後の方針、戦略等の作成のための時間になるかもしれません。

現場の訪問看護師やセラピストがシステムをしっかりと使いこなし、その結果として負担を減らすことができれば、最終的には患者に利することになります。このことから時間を無駄に使わないで済む訪問看護システムは、各事業所において今後導入がどんどん進んでいくと目されています。

 

このように、訪問看護システムソフトは訪問看護師の作業効率を高めるだけでなく、患者に対しても利益をもたらす効果が期待できることから今後、導入は避けては通れないものとなっていくでしょう。